渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

禅智内供を嗤ったな!?怒気を放つ目、凶暴な笑みを浮かべる口元、そして象の陰茎のようにそそり立つ巨大な鼻!デカバナ坊主、和尚の鼻ちんぽ、などと嘲笑し陰口を叩いた村人は、一人残らず禅智内供の暴力の前に命を奪われ、村は無人の廃墟と化した。村人の血で真っ赤に染まった小川の辺の道を、返り血を浴びニタリニタリと笑いながら、巨大な鼻を揺らして歩く禅智内供は、都へ出ようと決心した。いつまでもこんなクソ田舎でバカにされてたまるかよ!高笑い。そのとき、ふと鼻にむずがゆさを覚えたと思った次の瞬間。激烈な痒みに襲われ、禅智内供は悲鳴を上げ、巨大な鼻に爪を立てばりばりと力任せにかきむしった。鼻の表面の無数の毛穴が盛り上がり、白く巨大な蟲が、肉を食い破り次々と這い出してきた。のたうち回る禅智内供の身体は、見る間に白い蟲の群れに覆われ尽くした。蟲が徐々に這い出して村道の草むらへ散って行き、ついに一匹残らずいなくなった跡には、もう何も残っていなかった。

モップス1969-1973+3

モップス1969-1973+3