二言目にはワロスワロス申しておりましたら、殿から暇を出されてしまいました。乞食に身を落とし、いまではかように落ちぶれて、死体の髪を抜いて街で売って生計を立てておるのでございます。何卒、何卒お慈悲を。と、地べたに這いつくばって許しを請う渡辺電機(株)さんに、下人は静かに言いました。「では、おれが引剥ぎをしようと恨むまいな。おれもそうしなければ、餓死をする体なのだ。」「ワロス」「それやがな！もうええわ」大いにウケを取り、ドッと笑う鬼の群れからハケた我々だったが、また来るようにとほっぺにコブをつけられてしまいましたとさ。
