渡辺電機(株)

マンガ家・渡辺電機(株)さんの公式ブログです

不死販売株式会社

死を覚悟した瞬間に走馬灯のように人生が、と言いますが、時速300kmで疾走する自慢のポルシェから投げ出されたおれが、宙に舞いながら見た走馬灯は、あまりに長く面白くメリハリに富み緩急も見事で、サービスカットなどもふんだんに盛り込まれ、おれもついつい引き込まれ手を叩いて笑い、お色気シーンに生唾を飲み、手に汗を握っているうちに数百年が経過して、ハタと気付いた。なんか実際の人生より長げえな。感覚的にそう感じるだけで実際は一瞬なのかとも思ったが、よく考えると合間に腹が減っていろいろ食ったりトイレに中座したり、仮眠を取ったり会社に行ったり家庭を持ったり、走馬灯を見る傍ら、実にいろいろな雑務をこなしている。ここに長寿法のヒントが隠されてるんじゃねえか?と気付いたところで走馬灯は終わり、おれはアスファルトに叩きつけられバラ肉とモツの山になった。

コイツらもそろそろ成人でしょうか。何歳設定だっけ。

地獄でキュ〜

地獄でキュ〜