二十世紀旗手
太宰からの「芥川賞ください」攻撃があまりにしつこく粘着質で、手紙やメールの内は我慢して穏便に対応していたが、ノーベル賞受賞の記者会見の際、おれの背後で「芥川賞は太宰へヨロシク」なるプラカードを掲げてウロウロするに及び、とうとう堪忍袋の尾も切れた。セメントを仕掛けてきたのはそっちだからな。アドレナリンが噴き出し、観衆の声もゴングも何も聞こえない静寂の中で、全身が熱くなって行くのを感じていた…。日本文学史上に残る、凄惨な「太宰腕折り事件」である。
開き直って何もしないヴィンス・クラークは、もうどれが本物だかよく判んないです。動かなくて許されるのはロン・メールとクラフトワークだけだと思っていました。