アマゾンジャパンの見学会に、出品者として参加。自分の作品が実際にどのように入荷され、管理され、注文を受けて出荷されていくのか、そのプロセスをしっかり見ておきたかったのだ。塩浜の倉庫前に整列した、額にAmazonの焼き印を捺されたスキンヘッドの全裸男性の群れは、貨物船から降ろされたコンテナが開けられるや、ワッと歓声を上げて群がり、各々が小分けされた商品を口にくわえ、猿のような奇声を発しながら、散り散りに駆け出して行った。まさか、こんなふうに商品が届けられていたとは…。言葉を失うおれたち参加者を、気が付くと機関銃を持ったベレー帽の男たちが、取り囲んでいた。ナチスの服を身にまとい真っ赤なルージュを引いた、美しく残忍そうな白人女が、赤熱して煙を上げるAmazonの焼き印を手に、コツコツとブーツの踵を鳴らしてゆっくり近づいてきた。
アレッ、むかし見た時ほど嫌いじゃねえぞ。全員ブサイクでオシャレでダサくてクルクルパーだ。たぶん、「そのへんのクラブに普通にいそうな連中」のビジュアルイメージがあったのだろうな。おねえちゃんの垢抜けなさも妙にリアル。
