銀河の支配者

いつも「ペド野郎」「ﾌﾟｹﾞﾗ」「（木亥火暴）」「逝ってよし」など一昔以上前のネット流行語を連発する実家の老父が、どこで覚えたのやら「メスイキってなんだ？」とLINEで訊いてきたので、それは流行語ではないし、はしたないから人前でみだりに使ってはならないと諭したら、背後から「合格だ」と、穏やかな声とともに拍手をする老紳士が現れた。「誰だあんた」「失礼だがキミを試させてもらったよ」「だから誰だよ」「父親に得意満面でエロトークをかますようなら、我々はキミを殺さねばならなかった」「誰だっつの」「では、力を受け取るが良い。人類の未来はキミにかかっている」「あのさ」白い稲妻がおれの全身を貫き、宇宙を司るフォースが授けられた。「ゆけ、救世主よ」だが、人間のひ弱な肉体が、その衝撃に耐えられるわけもなかった。黒焦げのおれの死体を見下ろし、舌打ちして立ち去る老紳士の足音が、夜の住宅街に響いた。

ボウイ似てねえ（´ω｀）クラウスノミも似てねえ。イギーポップは似てます。

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