「風雲児たち展」を見に深川資料館に行った帰り、久々に都内散歩がしてみたくなって、清澄白河から水天宮〜東日本橋〜浅草橋〜秋葉原〜神保町〜飯田橋と、7kmほど歩いてしまった。翌日になったらふくらはぎの筋肉痛で死に、さらに次の日になったらふとももの裏側まで筋肉痛になり、今日は朝起きて着替えようとパンツを脱いだら、きんたまが腐敗してコロコロと転がり落ちて、硬い音を立てて上がり框から表に転がっていった。偶々通りかかった散歩中の白い犬がパクリとくわえ、もしゃもしゃ咀嚼したかと思うとギャンと啼き、くるくると回ってパタリとその場に倒れた。そして、飼い主とおれが見守る中、ピンク色の煙を上げて蒸発してしまった。煙が去ったあとには、犬の養分を吸って3倍ほどにふくれあがったきんたまが、禍々しい光沢を放っていた。そして、ゆっくりとこちらに向けて転がり始めた。
