サマで渡世を張ってきたおれだが、ヤクザ相手のイカサマ麻雀の代償が、夜の雪山で生き埋めにされあの世行きとは、思った以上にハードコアだった。首だけ地上に出して、この世に別れを告げる暇を与えてくれたのはせめてもの情けなのか、未練がましく悪あがきさせる残虐さなのか。まあ、どっちにしろ意識も薄れてきた… 「寝オチですか、電機さん」頭上からの野太い声に見上げると、霞んだ視界の中に、おれを跨ぐように仁王立ちして見下ろす、火野正平の姿があった。「いま雪を溶かしてあげますね、よいしょっと…」うわさに聞く巨大なチンポから、大量の熱い小便がドボドボドボと頭上に降り注いだ。雪はどんどん溶けて無くなって行き、火野正平もだんだん下がってきて、おれの頭に完全に乗った状態で、なおも大量の熱い尿を滝のように放出した。「しょんべんの借りは、しょんべんで返してもらうよ、旦那」むせ返るアンモニア臭と人懐っこい笑みが、今はただ嬉しかった。
テクノ歌謡コレクション*King編 エレクトリック・ラブ・ストーリー
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