天気も良いのでたまにはひなたぼっこしながらお昼をいただきましょうと、コンビニで肉パンとバナナ、ガキ水などを購入して桃井原っぱ公園へ。何やらザワついているので何ごとかと見れば、公園の広大な芝生の真ん中で、全裸の男が何やら喚いては、紙を破いて撒き散らしていた。よく見ると、かつて国民的漫画家として名を馳せた、近所でも有名な80代半ばの老人であった。彼が破り捨てているのは、あの有名な医者のマンガの生原稿らしい。またあいつか。そう吐き捨てて人垣を離れ、日当たりの良いベンチに腰を下ろし、目を閉じた。近くの荻窪警察署から警官がやって来て、泣きわめく彼をなだめて連れ去る様子に耳を傾けながら、よく冷えたガキ水のフタを開けた。
いかにも90年代前半な湯加減がイイです。