「漫畫少年」に原稿の持ち込み。加藤編集長にお褒めの言葉と同時に厳しい指摘も受け、それでも「あずかっておくよ」とおっしゃって下さり、ホッとして辞す。表に出ると、ビルの入口で一人の若者が、すれ違いざまに声をかけてきた。「やあ、君たちもまんがを描くのかい？」「誰やねん、コイツ」ウンザリしながら隣の淳に振ると、例によって前歯をキラキラさせて笑いながら「いやだから浜田さん、そういうこと言っちゃダメなんですよ。すいませんね」と後ろの男に会釈して、おれの背中を押した。おれがなおも「も〜漫画描くヤツ、ああいう頭おかしいのばっかやでホンマ」と愚痴って見せれば、「いや（笑）ボクはあんまり知らないですけど」と如才なくツッコミ役をこなす淳の、芸人としての成長ぶり。おれもそろそろ、次の世代に道を譲る時期か…。
