たぶん美味くないだろうなとスーパーで寿司を買って、やっぱり美味くないのだが、ラーメンのつもりでカップ麺を食う奴はいないのと同様、これはスーパーの寿司というジャンルの中で評価すべきであろう。見よ、このシャリの鋭角的なエッヂ!
1978年。そのへんのバンドの5枚分くらいのアイディアを1枚のアルバムに詰め込む、才能の宝石箱みたいなビル・ネルソン。時代を先取りするセンスも鋭かったが、常にアッパーでトゥーマッチなサービス精神は、陰鬱で抑揚のないスカスカの音が好まれたニューウェーブの時代には、ちょっと分が悪かった。この曲も5年くらい待ってリズムを録り直したら、普通にディスコで大ヒットしたのではないか。