ウギャァーッ！！

「太陽のトマト麺に対抗して…大腸のトマト便！」と絶叫して臀部を剥き出しにしてみたものの、すでに店は荒れ果てて行列も絶え、それどころか街には人の気配もなく、ただカサカサとゴキブリの走り回る音だけが時折聞こえて来るだけだった。途方に暮れて駅前の方に行ってみたが人気は無く、もう何年も雨ざらしになった建物が朽ち果てていた。通りの向こうからやって来た宇宙服に身を包んだ２人組に「何かあったんスか？」と尋ねたが、マスク越しに見えるその顔はミドリ色で、カマキリにそっくりだった。残忍に光る複眼に、おれの顔が映っているのがハッキリと見えた。

世界中のにせボウイーを集めて、フェスを開きたいですね。

灰とダイアモンド(紙ジャケット仕様)