陰嚢湿疹の秘薬を求めて
袂を分ったスネ一クマンショ一の二人のそれぞれのソロ活動でのPVには、二人のスタンスの違いがよく出ていて面白かった。伊武雅刀はいかにも首まで80年代ズップシの雅やかなユーモアで、今見ると新鮮だがそれは完全にひと回りした面白さだ。小林克也はもっと純粋に生理的なビートを追求してて、スネ一クマンでフィジカルな爆笑を誘っていたのはこの人だったのだなと納得させられる。名優・殿山泰司が当時最先端の技術でいじられ倒すこの映像、いろんな意味で貴重だ。桑田圭祐がまだエッヂな人だった頃の共演「六本木のベンちゃん」もスゴかった。もう一人のブレーン桑原さんは、なんか政治的なメッセージを入れたがるんだけど、所詮は六本木のディスコで業界人が盛り上がってるレベルの視野の狭い話で、もうぜんぜん説得力がなかった。戦争や原発を非難する前にナイトクラビングをやめて家の周りの掃除でもしろ、と。
- アーティスト: 小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1993/11/21
- メディア: CD
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