おれを乗せた車椅子は、細い山道をずんずん分け入り、人影もない峠道をどこまでも進んだ。どこまで行くのか問うても、後ろから答えはない。振り向いて押し手の姿を確認しようにも、強い西日にかき消され、その姿はよくわからない。おい、おれをどうする気だ…
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